小樽の古い街並みを眺めながら-3°という寒さに震えつつ(12月でマイナス3度!?!?)
小樽の道を歩いていたら突如視界に入ってきたのが
日本銀行旧小樽支店金融資料館!
ドケチを貫く人生ゆえお金とは縁が深い私であります。
ケチなるもの金を知り、人より金を愛し、人より金に愛されなければならぬ!
ということで暖をとるためにこの建物に入ってゆきました。
これが意外にも楽しかったので記録に残しておこうと思います!
しかも入館料はタダ!ペロッ
小樽観光に最適!
日本銀行旧小樽支店資料館
あまりにもふらっと入った日本銀行旧小樽支店ですが実はこの辺りは『北のウォール街』と呼ばれているそうです。
小樽はかつてニシンや石炭の積出港として栄え、海運・倉庫・金融業などあらゆるお金や情報が飛び交う商都だったらしく、明治後期から昭和初期にかけて銀行や商社の支店がこの小樽に集結したのだとか!
なのでこの辺りには日本銀行だけでなく、『旧北海道拓殖銀行小樽支店』『旧三菱銀行小樽支店』『旧三井銀行小樽支店』『旧北海道銀行小樽支店』が立ち並んでいるんですって!だから『北のウォール街』!
その中でも主役なのがこの『日本銀行旧小樽支店』なのです!
この『日本銀行旧小樽支店』は平成14年に営業を終了、翌年から資料館として開放されたようです。意外にも最近まで使われていたんですね!中は『昔の銀行』といった趣があってなかなか良かったですよ!ですが中をお店する前に基本情報を!
日本銀行旧小樽支店概要
入館料
無料!(ありがとう!)
営業時間
・夏季4月~11月 9:30~17:00 (最終入館16:30)
・冬季12月~3月 10:00~17:00 (最終入館16:30)
※一日一回14時から30分間の無料の見学ツアーもやっています!
休館日
水曜日(水曜が祝休日の場合は開館)
年末年始(12月29日~1月5日)
※展示入れ替えの為休館することがあるようです
アクセス
JR小樽駅から徒歩10分程でした!小樽運河へ行く途中にあるので、見終わったらそのまま小樽観光もできる立地にあります◎!
アクセスは↓公式HPに写真付きの道の解説があり、わかりやすかったです!
迷ったらGoogle map!
〒047-0031 北海道小樽市色内1丁目1−11−16
日本銀行旧小樽支店資料館
中の様子
さて肝心の中ですが写真撮影がOKでしたので記念に色々撮ってきました!(フラッシュはNG!)
展示物には全然知らなかったお金の歴史が書かれていて結構面白かったのです!
これが昔の銀行の受付
まずは入り口から入ると銀行の受付が目に入ります!もはや私の知らない時代の銀行の姿です!天井は広くて西洋風の建物に見えます。不思議と懐かしさすら感じる!
ガラス戸には番号と『国債・為替』などの窓口担当ごとの名前がふってあります。このガラスを隔てて銀行員とお客さんがやり取りしたんですね~!
中から見た受付
こちらが銀行員側から見た受付です。右手に見えるのが入り口。 左手にはお土産が売っていました。
昔はこのお土産屋さん辺りにお客さんが座る椅子があったのかもしれません!
日本銀行旧小樽支店の展示物
中へ入っていくとまずは日本銀行やお金の歴史が書かれたオブジェが立っています。
どのように日本銀行ができたのか、お金の形がどのように変わっていったのか、お金の価値がどのように変わっていったのか…等。
面白かったのが『昔は政府が発行していたお金』があったということ!
昔、日本には銀行が発行する『銀行券(現在も使われているもの)』と『政府紙幣(時代と共に消えた)』の2種類のお金が流通していたんですって!
昔のお札が見れる
そんな歴史を持つお金ですが、ここではその『政府紙幣』を見ることもできますし、古いお札も展示されています!今とはサイズが全然違いますね!
この”札”に変わるタイミングでお金の単位も『円』に変わったそうですが、それより前の小判が使われていた頃のお金の単位は『両(りょう)・分(ぶ)・文(もん)』!通貨の呼び方まで変わってしまうとは!
このお金が切り替わる頃の為替は『1両=1円=1ドル』だったんですって!
1ドル=1円ですよ!その後どえらいインフレが起きたことがわかりますね… 単純に考えると今が1ドル=110円くらいだから物価が100倍以上上がっているということでしょうか?(合ってる…?笑) そりゃあ『銭』なんかの単位は消えますよね~(個人的な意見を言うと、今のお金の単位は”0″が多すぎるのでドルに合わせて”0″を二つ削った通貨を作って欲しい!)
初めてみた国債証券!
もはや株も国債もこんな券の姿って見ないですよね?初めて見ましたよ!今じゃ国債も株もインターネットで売買するから株券を具現化すると電波ですからね(???)
昔はその電波が無かったからこういったモノで保管しておくしかなかったんだな~
現代じゃキャッシュレスも進んでお金もデンパですよ!(!?!?)
一億円って何メートル?
この資料館では面白くお金を展示してあるのですが、その中でも「ほぉ~!」となったのがこの札タワー!
札束をいくつ重ねればいくらになるんですか!と言った展示物なのですが…
1.5メートル地点で1.5億ですって!
私の身長が153センチですから、私がお金だったら1.5億くらいだったんだなって…惜しいことしたな……
じゃあ一億円って何グラムなの?
私が1.5億だったことはさておき、お次は1億円を持ってみたのですが…
「か、かる…いや、おも…??かる?おも…???」
ってなりました!
つまり一億円と言う価値を前に簡単に軽いと言うこともできず、しかし重たくはないな…てな感じでしょうか!凡人に一億円は量れまい!
これが1000億円の札束だッ!
さて一億円の目の前にはそれを1000個積んだ1000億円がありました。例えレプリカであろうと盗まれないように柵があってこれ以上先にはいけませんでしたよ…
1000億円というのはもはや個人では全く無縁、企業などで使うお金の単位ですよ!こんなの保管する方が大変… 日本銀行本店にはこんなお金の束が山ほどあるのだろうか??
10億円分のお札の屑
屑だって塵積で10億円ですよ・・・その屑でいいからおくれ!!ってなるじゃないですか。
ですがこれはれっきとした屑なんですよ。涙
お札は5分の2以上原型をとどめていないと価値が全くなくなってしまうんですって。これらの屑を確実に張り合わせて5分の2以上の面積にしたとて元の半額現金にしかならないですから… これは屑であり塵なのであります!
ではお札の価値ってなんなの…?
昔の100円札だったり、一億円だったり、はたまた屑だったり…
札に価値があるんだかないんだか…
じゃあ一体全体お札の価値ってなんなのさ!!(さぁ皆さまも一緒に考えてみましょう!)
答え:お札の価値=『信頼』
『私たちは普段、縦7.6cm×横16cmの紙で出来た1万円札に1万円分の値打ちがあると信頼して使っているのです。日本銀行はこの「信頼」を保つために様々な仕事をしています。
…なるほど。つまりお札自体には価値があるわけではないが、それ相応の価値としての『信頼』があると。
だからこそ今みたいにキャッシュレスだとしても『信頼』で成り立っているのかもしれませんね。このお金としての『信頼』が築かれていない時代は米や金などの現物の価値しか受け入れられなかったのでしょうけど…
こうやって世界的にも円が安定した通貨と認められているのは日銀の仕事のお陰なのかもしれません(どんな仕事をしているのかは知りませんが←)
観光地あるあるのアレで記念撮影して帰ろう!
お金の色々を学んで浅く深くお金について考えた後にはアレをやらなきゃ終われません!
観光地あるあるの顔出しパネルです!
なんと…日本のお札で一番価値のある一万円の諭吉様になれますよ!(残念ながら夫は一万円の風格ではなかった!)
まとめ
私たちは小樽をふら~と歩いていてたまたま見つけましたけど、あらかじめこれを見て行こう!となった人は是非これ↓をプリントしていくと良いですよ!
日本銀行やお札についての問題用紙です!
小学生低学年向けの問題ですけど、なかなか面白い問題たちです!何となく周るよりも考えながら周ったら絶対楽しいですからね!
ご覧の通り、私たちにとってはこの資料館は結構楽しかったです!そしてお金って誰にとっても身近ですからきっと誰でも楽しめるんじゃないかなと思います!
皆さまも是非小樽へ行く際には寄ってみてはいかがでしょうか?